判定は

先日、久しぶりに大和川土手の南側某所を車で走っていました。信号待ちで止まり、ふと左側を見ると、このあたりでは見かけないブルーシート製のテントが一つ増えていました。
(へえ、こんなところにもできたのか)。最近のホームレスのテントと言えば、ブルーシートが基本ながらも、コンパネの屋根、それに窓や扉までついているのは当たり前。この時に見たのはなんと「家」の前には白い丸テーブルに白いチェアー。その丸テーブルの中央にはゴルフ用と思われる赤・青のパラソルが広げられ、ピシッと立てられて夏の日差しを遮っている。晩夏の昼下がりにとても鮮やかなコントラスト。(う~む、このセンス。やるな・・。住人は元・腕のいい大工、それとも元・デザイナーか?)。
そう言えば、以前別の場所で、ブルーシート製の「家」の横にある木々の間にハンモックが吊られているのを見かけたことがありましたっけ。(俺よりリッチな環境やないか・・・)遊び心、又は心の余裕。私に決定的に欠けている資質が、彼らには確実にある。負けた・・。

今年春に、またまた成り行きでフルマラソンのタイムを10分縮めるという宣言をしてしまった、とこのコーナーに書きました。その後、月間走行距離を約250キロにまで延ばし奥の手、減量作戦も同時進行中です(1キロ減量すれば3分速くなると言われています)。そのせいか、貧血によると思われるめまいを覚えるという情けないありさまでした。しかしながら、年齢を理由に諦めてしまえば嘘つきになった上、私の唯一の取り柄が、いや、存在理由までもがなくなってしまうように思え、解決策を手許にある文献で調べてみました。
わかったことは、ランニングとはそもそも落下運動の繰り返しで着地時の衝撃が歩行時の3倍以上あるため、着地の度に足の裏で赤血球を破壊し、溶血(赤血球が壊れること)が起きるということでした。なるほど。マラソン選手に貧血の人が多いのは汗で鉄分が失われるということの他に、そういう理由があったのか。そういえば、タイムを狙うようになって、シューズも軽い底の薄いものに変えたっけ。納得。
ならば、ということで鉄分を多く含む食品を摂ろうと。レバー、だいず、のり、ひじきその他、必要と思われるものは意識して多く摂るようになりましたが、おそらくそれだけでは足りないだろうと、他力本願のようで以前はあまり好きではなかったサプリメントを買ってきて、「よっしゃ、ヘモグロビンぎょうさんつくるでえ。ほれ、鉄や!」また、「傷んだ筋肉、待っとれよ。アミノ酸、今から行くでえ」 (まもなくゴジュウになるというのに、トホホ・・)

我ながらバカバカしいとは思いますが、学生時代、ボクシングの試合前には水を我慢し、塩をかけたトマトと卵だけで減量をしていた30年前と比べれば、少しは科学的になったかな、とも思っています。流されるままで恥ずかしい限りですが、ほんの行きがかりから始めた食品の勉強もどきがこんなところで役に立ったと、少し嬉しい昨今です。そう考えれば、あのセンスのいい住人氏は、このような喜びを感じることはおそらくないんだろうなぁ。ん?勝った・・かな。