泉州・春の風景(雑念だらけ)

2月第三日曜日、泉州国際市民マラソン参加のため、数年ぶりに南海電鉄なんば駅ま で出ました。切符売り場は、中国や韓国はじめ、日本人を探す方が難しいくらいの数 のアジア各国からとみられる観光客でごった返しています。大阪地方では中国語や韓 国語の案内標識がここ数年で急激に増えていますが、さすが関西国際空港へのアクセス玄関口。爆買いがブームを過ぎたとはいえ、この荷物の量。ここは日本なのになん だか肩身の狭さを感じますが、取り敢えず大阪人を代表して御礼を言うときましょか。毎度おおきに。また来ておくれやっしゃ。

学生時代に某ファミリーレストランでアルバイトしていて、入社してきた新人に調理 場で段取りなどを教えたりしたら、後年議員先生になり某政党の国会対策委員長(現 幹事長)になっていて驚いたと、このコーナーでご紹介したことのあるB氏。ここの 選挙区選出でもあり大会プロブラムを見ると今回のマラソン大会で最高顧問の一人に名を連ねてます。当時、特に付き合いがあったわけではありませんが、B君、いや、B先生にもしかしたら会えるかもと少しばかり期待していましたが、今は国会会期 中、会場で見かけることはありませんでした。姿をみかけたら「キャベツ、うまく切 れるようになったか~?」又は「先生、靴磨かせてください」などと声をかけようかと 思っていましたが少し残念でした。

マラソン参加ももう18回目。初期の頃は何もかもが珍しかったのに今は、周りを観察 しながら走るのが楽しみの一つになっています。沿道で応援してくれる人たちの顔ってきれいに見えるなあ。多分、心がきれいな人が多いんやろうな。施設の前で手を 振ってくれている車椅子のおばあさんたち、半ば腰を浮かしながら前のめりになり、 「ファイト~!」「サンキュー!元気でね!」また、沿道の私設エイドでは、あめやチョコレートなどを「どーぞ~、食べてくださ~い」と声をからして差し出してくれる子どもたち。(ごめんな。おっちゃん、ちょっとだけ急いでんねん)と心で叫び、親 指を立て、「サンキュー!」とだけ応える。みんなやさしいなあ。認知症の方の書い た本に、認知症は不自由ではあるが不幸ではない、と書かれていたっけ。不満もあ り、不安だらけの毎日ではあっても、こうして走ることができて、ほんのひとときで はあっても応援までしてもらえる俺は、多分不幸ではないんやろうな。

スタートから、30キロ以上続くほぼ南向きワン・ウエイのコース、南からの微風がか なりの強風のように感じます。その反面、追い風は強風であっても微風程度にすら感じない。なんだか人生の追い風・向かい風にも通じるものがあるように感じます。追い風にももっと敏感になれたら、もっと笑顔の日が増えるやろなあ・・。 いかん、いかん。今日も雑念だらけのレースになってしもた。今、ここの姿勢。今日 もでけへんかったなあ。さあ、さあ、今シーズンのレースは全て終了。明日からまた地道な朝ランと毎日の仕事にコツコツ励むとしましょうか。

前の記事

やりきれない時には

次の記事

風に吹かれて