60回目の秋に

数年ぶりに本メル・マガ読者の方を訪ねました。お会いする機会もほぼなかったので
すが、なんだか古い友人に会ったような気持ちになり、はなしが弾みました。メール
はお一人のみに送信しているのですが、課でシェアしています、とのこと。かなり以
前、別の企業担当者の方に「こんなメール送信して大丈夫ですか」と尋ねて「大丈夫
ですよ。部長も楽しみにしてますから」「ぶ、部長も読んではるんですか!」と驚い
たことがありました。知ったかぶりや色々とわかったようなことを書き散らかしてい
るとどんな方が読んでいるかわからず思わぬ恥をかくことになるので、以来いつも極
力控えめを心がけているのですが、さてさて。

先日大学の校友会支部の総会がありました。支部では使い走りのようなことをしてい
ますが、そこでちょっと不愉快なことがありました。なんで初対面のあんなバ〇タレ
に舐めたような態度とられなあかんねん・・。不愉快な印象だけを残して既に会場を
後にした人間の面影を振り払おうと努めましたが終了時までその不快感は尾を引きま
した。会場の片付けをみんなと共に終えて退出すると十数名のメンバーが既にロビー
に集合し輪になっており、若いメンバーのひとりが「さてサプライズです!」と言い
ます。
♪ハッピバースディ・トゥー・ユ~♪・・一体誰の?と輪に加わり手拍子とともに歌
っていると、祝福されていたのは、なんと..この私でした。赤いタオルや赤いリスト
バンドetc。マラソン用にしても、この地味な男に原色の赤?と思っていると、よく
考えてみれば明日は還暦を迎える・・らしいことを思い出し、なんだか胸がいっぱい
になりました。若いメンバーの一人が、娘さんの誕生日と同じだから覚えていたとの
ことでした。
娘さんの将来が大変案じられたため彼には「僕と同じ誕生日の高校の同級生の女子は
ええ男捕まえて・・じゃなかった素晴らしい男性と出逢って、今はロンドンで幸せに
暮らしてるで。安心しいや」と伝えました。

気分の浮き沈みが激しく感情がすぐに表に出てしまう欠点は今更どうなるものでもな
いにしても、不愉快なことがあったからこそ喜びが増幅されたのもまた事実でしょ
う。光が強いほど影が濃くなるように、反対の感情を強くしてくれると思えば、不愉
快な人物にも感謝、なのかもしれません。・・・あ、ワタクシ、嘘を吐いてしまいま
した。イヤな奴に感謝などできるわけありませんでした。またまたわかったようなこ
とを書き散らかしてしまいました。もっと大人にならなくてはなあ・・。