無粋ですが
11月5日(日)東北・みやぎ復興マラソンに参加しました。前日夕刻現地入りし、
ホテルにチェックインするや、名物の牛タンなどには目もくれず餃子の〇将に
まっしぐら。レース時のトイレの回数を減らすため前日はもちろん禁酒。ホテ
ルの朝食よりも十分な糖質補給のため翌日の朝食用にコンビニでおにぎりを購
入。こんなに遠くまで来ておれは一体何をやっているんだろう。遊び心のまる
でない自分に苦笑していました。
今回のコースは、約7割が津波による被災地でした。レース中は地元の人たち
が手に持つ「走ってくれてありがとう!」の横断幕やランナーたちのゼッケン
のメッセージ欄にマジックで書かれた「けっして忘れないぞ、東北!」など様
々な応援メッセージに何度も(うっ・・)。やがて3時間18分と今の自分な
りに納得できるタイムでゴールし、着替えて駅までの途中フィニッシュ地点を
通かかりました。苦しくて必死の形相のランナーたちの表情もゴールが見える
と笑顔に変わるものです。そこではMCの女性アナウンサーがフィニッシュ直
前のランナーたちを激励しています。震災で被災し亡くなった方々のことを念
頭に「空からたくさんの人たちが見ているかもしれませんよ~!」
「うっ・・!」ついに涙腺が崩壊したのを周囲の人に悟られまいと駅までの歩
を早めたものでした。汗も出るけど涙も出る42.195キロ。来て本当によかった。
記録の向上はもう望むべくもありませんし、グルメや観光などには全く興味が
ない。そんな中年、いや、高齢者と呼ばれる年齢にさしかかった男がイキイキと
生きていくにはどうすればいいのか。なんだかその答えらしきものが見えたよう
な気がしています。
