スポーツは・・戦争だッ!?
3月3日(日)丹波笹山マラソンに参加しました。思えばこの大会には8年前に、後年
朝ラン中に交通事故に遭い死亡した、今は亡きラン友A君と共に参加したものでした。
確かこのあたりでウォーミング・アップしながら当日の目標タイムなんか話していたっ
け。終わってからはあのあたりに座りこんで帰りのバスを待ちながら、とりとめのない
話をしてたよなあ・・・その時の会話の中での印象的な話。
A君曰はく、ほとんどのスポーツは向かい合って勝敗を決めるけれど、マラソンは全員
同じ方向に向かって競う珍しいスポーツだと思う。だから、大会で走るランナーは皆同
じ目的地に向かって走る仲間だ。負けは、ときに競技人生の終わりを意味することもあ
るプロアスリートには通用しないかもしれませんが、なるほどと唸ったものでした。
さて、今回走り終えて8年前のA君の言葉を思いだしながら同じ場所でひとりぼんやり
帰りのバスを待っていると、マラソンのもつ特異性のようなものが頭に浮かびました。
多くのスポーツは、相手のいやがるところに投げ、打ち、蹴りこむ。また痛いところを
叩き、蹴り、極める。相手の嫌がることをしなければ勝つことができないという点では
実際の戦争と同じといえるでしょう。いずれのスポーツもルールに則り競技を行います
が、マラソンのルールってゴルフなどと同様、他の競技者に対してやってはいけない行
為の取り決めが極めて少ないスポーツなのではないか。同じ目的地に向かいつつ、給水
を取り損ねたライバルに水を手渡し、手渡したその選手に敗れる姿を先日テレビで見か
けましたが、その姿に世間は拍手を送りました。あの選手、後悔していないだろうか。
なるべくならキレイゴトだけで世の中渡っていければという甘い考えの私としては気に
なります。
やがてバスがやってきました。よっこいしょっと腰を上げながら8年前にA君が座って
いたあたりに目をやり、あのとき、じぶん(関西弁:あなた)の言うことに感心しとった
けど、どや、おれの洞察力。すごいやろ。A君にそう言ってみたくなりました。
みなさま、外出時には、どうぞご安全に。